高齢者世帯の不安 | シルバーカーが通れない玄関アプローチの危険性 高齢者世帯の不安 | シルバーカーが通れない玄関アプローチの危険性

愛知・西尾張|90代も安心。シルバーカーの走行を妨げた「石畳アプローチ」を平滑スロープに

ご高齢のご家族が安全に、そしてストレスなく毎日を過ごすために、私たちは住まいの安全設計が欠かせないと考えています。特に、家に入るまでのアプローチ(通路)は、毎日何度も利用する場所。少しの段差や凹凸が、ご本人だけでなく、見守るご家族にとっても大きな不安につながってしまいます。
今回は、愛知県西尾張エリアのお客様からご相談いただいた、90代のおばあ様が安心して使えるバリアフリーアプローチ改修事例をご紹介します。

「シルバーカーが通れない」石畳アプローチが抱える深刻な危険性

ご相談いただいたのは、広い敷地を持つ素敵なお宅でしたが、玄関までのアプローチに大きな課題がありました。かつてお洒落な石畳として施された通路は、時の経過とともに周囲の植栽や下草も増え、ご家族の安全な移動を妨げていたのです。
特におばあ様は、移動補助にシルバーカーを利用されていましたが、この石畳の凹凸や隙間に車輪が引っかかりやすく、ガタガタと振動して進むのが非常に困難でした。この「進みにくさ」は、転倒リスクの温床。力のないご高齢者が無理に進めようとして車輪が急に止まると、前につんのめって転倒する危険性があります。毎日通る場所でのこの状況は、ご家族にとって大きな心配の種でした。

石畳を撤去し、つまずきゼロの平滑な道へ

私たちは、この問題を根本から解決するため、既存の石造りのアプローチを全て撤去し、コンクリート舗装によるバリアフリーな通路へと改修することを提案しました。

・高低差を計算した、シルバーカーのための勾配設計
単に平らにするだけでは、水の流れが悪くなり、苔やカビの原因になります。高い技術が要求されるのは、アプローチの長さ(約10m近く)と既存の地形を考慮しながら、水の流れを確保しつつ、シルバーカーが抵抗なく進めるギリギリのなだらかな勾配を設計することです。弊社では、長年の経験と知識に基づき、ご高齢者にとって最も負担が少ない「つまずきゼロ」の路面を実現します。

・頑丈な仕上がりが安心を担保する「養生期間」の確保
工事を急がれたいというご要望もあるかと思いますが、最も重要なのは「仕上がりの品質」です。コンクリートを打設した後、外構のアプローチ部分の施工自体は約1週間弱で完了しますが、完全に強度を出すためには、水分の蒸発を促す養生期間が欠かせません。この現場では、プラス1週間程度の養生期間を設け、年内にはギリギリ間に合わせるという計画で、安心かつ強固なアプローチを完成させました。

ストレスから解放され、安心して過ごせる生活へ

今回のアプローチ改修は、ご高齢のおばあ様にとって、生活における数メートルの移動ストレスを劇的に軽減しました。
ご高齢者様にとって、移動時の小さな不安がなくなることは、ご家族全員の心の負担を軽くします。私たちはこれからも、地域に密着した専門業者として、ご高齢者様の生活を見つめ、安心と安全をお届けするリフォームを提供してまいります。